3つの心について
- 感謝の心・・・
- ありがとうを素直にすぐに言える心
- 思いやりの心・・・
- 相手のことを考え お互いに思いやる心
- 自立の心・・・
- 自分の意見や思いをしっかりと言える心
理事長紹介
理事長 澁谷 八江子 インタビュー
インタビュー記事
保育園を始めた理由
昭和51年に祖父が金ヶ作の地に保育園を開園しまして、私は平成15年に園長を引き継ぐことになりました。
年数を経るにしたがい、この子供たちに保育を通して何ができるのか、何を身につけさせてあげたら良いのかを深く考えるようになり、子供たちにとって最善の利益に繋がるような保育を目指すようになりました。
保育理念について
『3つの心』を育てるという理念の基に、日々保育を行っております。
感謝の心
お父さんお母さんはもちろんのこと、お友だちに対しても他社に対しても、何か自分がしてもらった時には「ありがとう」と素直にすぐに言えるようなお子さんに育ててあげたいと思っております。
やはり一日一日の生活の中で育っていくものだと思っていますので、『あいさつ』を特に大切にし、「おはようございます」「ありがとう」「さようなら」「いたただきます」「ごちそうさま」などをしっかりとできるように、保育士同士でも『ありがとう』の言葉を声に出すようにしています。
思いやりの心
集団生活ですので、子供たちの中でおもちゃの貸し借りなど様々なトラブルがあるのですが、まずは、子供たち同士で解決できたらと見守っています。
様子をうかがいながら、そろそろ入って行った方がいいと感じた時に間に入り、お互いに納得ができる解決の方法を促し、そこでお互いに思いやる気持ちを育てたいと思っています。
自立の心
社会に出て自分のことがなかなか言えずに、社会となじめないお子さんが増えていると聞き、自分の意見や思いをしっかりと言えるようなお子さんに育てたいと思っています。
まず一番の基本は、「自分の身の回りのことは自分でできる」ことだと考えています。
小学校の先生からもお褒めの言葉をいただき、「金ケ作保育園を卒園してきたお子さんたちは、自分の身の回りのことは自分でできますね」と言われます。
また、生活発表という時間を設け、自分のことを伝える習慣を促すようにしています。
毎週月曜日に、「昨日こんなことをしました」をテーマとし、2歳・3歳・4歳・5歳のお子さんを対象におこないっています。
環境作りについて
まず私がこの園に来た時に、「人的環境」と「物的環境」の整備を行いました。
人的というのは、保育士一人一人の質を上げることです。
そのために、トイレの改修、園庭の整備、厨房の整備など、物的環境をまず整えました。
これは、保育士の定着率を上げるとともに、復職率の高さにつながっているのではと感じています。
行事について
この金ケ作の地域はとても自然に恵まれてますので、地域密着をコンセプトにたくさんの方々にご協力いただき、お芋ほり、リンゴ狩り、21世紀の森のホールへの遠足などなど、たくさんの行事を行うことができます。
また老人施設が近くにあり、園で開催したクリスマス会の出し物を、3歳・4歳・5歳を連れて披露します。
施設長さんからは、「お年寄りの方たちの笑顔が出るのは、子供たちの姿を見た時ですよ」と言っていただき、とても嬉しく良かったなと思います。
子供たちにとっても、お年寄りの方たちとの交流はとても良い経験となりますので、力を入れている行事の一つです。
以前近くに鳴門部屋さんがありましたので、子供たちのためにお餅つきに来てもらえないかとお願いしたところ、とても女将さんが協力的で、保育園のお子さんたちのためならと、お相撲さんを連れてきてくれたのです。
6年間ほど前から毎年この行事を続けることができ、子供たちには良い経験をさせていただきました。
この体験を継続させるために、松飛台にある佐渡ヶ嶽部屋さんに今お願いに上がっております。
取り組みについて
私が一番力を入れているのが、『食育』です。
「食」というのは、子供たちの成長や発達にとても大きな影響を与えると考えておりますので、朝昼晩としっかりバランスの良い食事を取ることを大切にしています。
その中の一つ、昼食を担っていますので、管理栄養士を中心に安全安心で且つおいしい食事を心がけております。
また、お米にもこだわり、お米マイスターの方に相談をし、子供たちに一番合う雑穀を調合していただいています。
雑考というのは、いろんなお米が混ざっていますので、しっかり噛むのです。
腹持ちもよく、今では白米よりも雑穀の方が好きという子供も増えてきました。
しっかりとよく食べてくれます。
また『リトミック』『絵画教室』『体育教室』にも取り組んでおります。
『リトミック』は、2歳からやり始めます。
リズム感を小さい時から身に着け、自然に体を動かせるようにしたいと考えております。
専門の講師を招き、まずは、子供たちが楽しんでやれるような環境作りをしています。
『体育教室』は、保育士の専門ではないので、こちらもプロの方にお願いをし、正しい体の動かし方をはじめ、体力もしっかりとつくような内容にしています。
その集大成とも言えるのが組体操です。
中止にしている小中学校や幼稚園・保育園が多い中、登園では積極的に取り組んでおります。
基本を教えることで骨格をしっかりと育て、年齢に合った組体操を続けていきたいと思っています。
『絵画教師』は、なるべく早い時期に色彩感覚を養ってほしいという思いから取り入れました。
こちらも専門の講師の方にお願いしています。
とても楽しく色彩豊かに描いているようなので、子供たちの発達の役に立っているのではないかと感じております。
メッセージ
お仕事や子育てと、とてもお忙しい毎日を送っていることと思います。
大変だとは思いますが、一点だけお願いがございます。
お子さんにとっては長い時間、親御さんと離れていることになりますので、どうぞ家に帰った時には5分でも10分でもいいので、お子さんと向き合う時間を作ってあげてください。
そのお子さんのためだけの時間が、長く離れている時間を埋めることができ、ここにお父さんお母さんがいるんだと自分の居場所を見つけることで、安心することができるのです。
安心する気持ちが、お子さんを更に育てることに繋がります。
どうぞ、その時間を大切にしていただければと思います。